その他雑文・愚痴



2021/06/20

 ご無沙汰です。もはや二年くらいだとあまり長く感じなくなってるけど(苦笑)。
 ホームページ開設以来、長らくお世話になっていたリムネットさんが、ついに大幅にサービス・料金が変更になったため、設置場所を移転しました。
 仲間内では、インターネットを始めたのが遅い方で(ずっとニフティや東京BBSなどのパソコン通信にこだわっていた)、新参者のつもりだったけど、気づけばもうサイトを立ち上げて二〇年以上になっているんですね。
 当時、まだプロバイダーの種類は今ほど多くはなく、しかも通信料は高額でした。ホームページのアドレスはある意味、ブランドであり、どこに置かれているかが結構重要だったのです(まだ独自ドメインの取得は一般的でない時代でした)。憧れのアドレスはIIJでしたが、ここに置くのは金銭的に到底無理で、結果的に選んだのがリムネットでした。アドレスに含まれている.tt.は、多摩地区に置かれたサーバを意味し、各地区ごとのサーバへのアクセス数は一定数以下に限っているので、通信速度等が安定している、というのが売りでした。当時としては、結構よい選択だったと今でも思っています。
 しかしその後、残念ながらプロバイダーの競争に敗れ、ユーザーごと売り払われ、ついにサービスを削減しながら大幅値上げとなってしまいました。
 長年使ったのアドレスが変わるのは残念ですが、これも時代と諦めるしかないですね。本当にお世話になりました。そしてニフティさん、またしてもよろしくお願いいたします(パソコン通信時代を含めれば、ニフティの方がユーザー歴は長いです)。

 ちなみに、最近発表していませんが、話はまだ書いてます。年内には公開できるといいなぁ。アップしたらまた報告します。


2019/02/14

 なかなか、作品を本に出来ないので(苦笑)、ネットでの新作公開をはじめました。
 とりあえず、『注文の多い花屋』『だけこん』の2作品です。
 もちろん、ただ公開したからといって読んでもらえるわけではなく、閲覧数を増やすためにはそれなりの努力と、テクニックが必要なことは理解しています。でも、とりあえず今は許して。気分的にちょっと無理(笑)。勿論、もし読んで面白いと思った人がいたら、応援してくださるのは大歓迎です。
 でも、好きに書いた話を自由に公開できる場が、各所で競うように作られるなんて、良い時代になったなぁ、としみじみ思います。いろいろと世の中、問題はあるけど、それでも進歩している所は確実にあるんですね。


2016/10/14

 久しぶりに本が出ました。
 『ユケ、鉄路 夜行急行『北星』北東北突破戦』という文庫本で、角川系列のNOBEL0からです。
 文章を担当した前作のゲーム『love,VAMPIRE FLOWERS』以来一年と少しぶりの新作なのですが、それ以上に『ハーフボイルド・ワンダーガール』以来の小説です。加えて『群青の空を越えて』以来の架空戦記になります。……なんか以来が多いですね(苦笑)。
 商業ベースでの作品発表を目的とした場合、ゲームと小説では制約が全然違っています。しばらくの間、マルチエンディングや18禁表現など、ゲームの方が向いているストーリーが書きたかったのでそちらを主領域としていました。ですが、エッチぃ恋愛物は『恋ではなく』で充分満足したので、次はゲームでは許されない話を書きたくなっていました。
 とはいっても、そう簡単に自分の作品を発表できる立場でもないので、いろいろと右往左往していたのですが(企画は別とはいえ『love,VAMPIRE FLOWERS』も書いたし)、今回、ようやく一つ形にできました。
 架空戦記の中でのジャンル分けとしては、近未来の、『潮風の消える海に』以来(またかよ!)の鉄道物です。とはいっても、潮風同様に鉄道が舞台、というだけなのですが。ちなみに登場する銃火器は第二次大戦のドイツ製が基本になってます。
 斜め上のストーリーを目指しているのは、これまでとまったく変わっていません。
 ぜひ一読していただければ幸いです。

 私生活はボチボチです。
 これからはもう少しペースを上げて発表できるよう、頑張ります。


2015/03/06

 ご無沙汰を謝る挨拶はもう無しにします。ここはこんなペースだと思ってください(苦笑)

 前回の更新が、見ればもう三年前ですね。あの時に予告したゲームが、ようやく発売になりました。あかべぇ系列さんの『アルカディアの灯火』というゲームで、『マリーベルは死んだとパパに伝えて』を発表させていただきました。
 今回のゲームで、全年齢でなんでもあり、という条件を最初に頂戴した時に、真っ先に頭に浮かんだのが、これでようやくマリパパが世に出せる、という思いでした。
 自分は兼業ライターでして、しかもプロで仕事をはじめたのはかなり遅くなってからでした。『僕夏』が出た時には書き始めてから十年以上が経っていましたから。
 なので、プライベートの転機などもあり、正直、内心では一度、商業で仕事をするのを断念しようと決心した事もありました。
 ただ、それでもやっぱり諦めきれなかったのは、どうしても『マリパパ』だけはちゃんと世に出したい、という想いがあったからです。

 初稿をあげてからもう25年、四半世紀前の作品ですので、さすがに文章は一新しました(25年前から成長していなかったらさすがに淋しい)。細かいコンピュータがらみの描写も変えました。しかし、基本的なストーリーラインはまったく昔のままです。
 どういう形であれ、世に出せて良かったなぁ、と今はホッとした気分です。
 というわけでさぁみんな、欠点をみつけてボロクソにけなして(笑)。未だに、他人の作品は当たり障りなく褒めるのが常識の同人界の感覚が抜けておらず、厳しく批評されたほうが、あぁ、ちゃんと作品を世に出せたんだなぁ、と嬉しくなる自分です。
 しかし本当に、時間はかかったけど出てよかった。
 だから、みなさんダウンロード、本当によろしくお願いいたします。ペコペコ

 『マリパパ』は自分がはじめて、シリーズ化を意識して書いた作品で、同人誌では次の話も書いてます。ネタは、他にも幾つか温めています。
 どんどん続きを書きたいなぁ、と思う一方で、躊躇う気持ちも少なからずあります。なぜなら、好きなジュブナイルの作家さんのお気に入りのシリーズが、十数年後とかに再開された時、以前同様に面白かった経験は残念ながら、ほとんど無いからです。
 物書きとして経験をつむと、文章が上達し小説が上手くなり、しかし同時に、失われる物は確かにあるんだと思います。話には書くべき時期がある、と言うべきなのかもしれません。
 というわけで、続編を書きたいけど躊躇してます。もしかしたら書くかもしれません。でも全年齢むけゲームはやっぱり厳しいし、編集さんに売り込むのも面倒なので、次はダウンロード小説にしようかな、とも考えています。

 また五月にはもう一本『love,VAMPIRE FLOWERS』というゲームが出ます。
 去年一年はもう、ほんとうにこれ一色でした。
 基本的な企画を頂戴して、メインライターとしてストーリーを考えて書く、という初めての経験だったのですが、面白かったしいろいろ勉強になりました。というか、これまで自分がいかにエロゲの作法を無視して書いていたのか、思い知りました(苦笑)。
 エロゲライターの人たちってすごい、いやマジで。
 こっちのゲームについては、またもう少し近くなってから書きます。



2012/04/27

 すっかりご無沙汰になってしまいました、皆々様。

 まず最初にお知らせを。
 ライターとして参加させていただきましたゲーム『ゆきいろ』が本日発売になりました。
 ねこねこソフトの片岡さんがメインのシナリオに、一ルートだけ書かせていただいたのですが、なにもかも初めての体験で、新鮮でした。
 俺は自分のゲームでは、どちらかといえば執筆中世界に没頭するタイプです。あげく、自分で決めた設定をすっかり忘れて暴走したりするのですが(そしてディレクターにびっくりされる)、今回はさすがにそういう真似はできず、一歩引いてシナリオを俯瞰している自分が存在していました。
 勢いと集中力だけで書くシナリオには限度があるので、この感触は忘れずに今後に生かしたいと思います。
 ゲームそのものは、さすが片岡さんで、今風かどうかはわかりませんが、いい感じにまとまっていると思います。ま、俺のシナリオが足ひっぱってるかもしれませんが(汗)、楽しんでいただけたら幸いです。

 ええと、それ以外ですが、今は次の原稿に入っています。
 発表できるようになったらします。『ゆきいろ』の前から動いていた話で、今度は自分が主体の企画です。
 ほかにも、二、三考えていることがあります。  ちょっとびっくりしてもらえるかも。

 なお、今回の更新で、小説の公開をひとまず終了とさせていただきました。
 理由は単純で、ひさしぶりに読んでみたら、この頃のはまだまだ下手だなぁ、と頭を抱えたくなったからです。大手を振って他人様に読ませるものじゃないか、と。
 一方で、アイディアそのものはまだ使えると感じるものもありました。いずれ書き直すか、異なる話にまとめるかして、別の形で皆様に発表できればと思います。

 プライベートの近況は、相変わらずです。いろいろとバタバタしてますけど、まあこんなものかと。
 小説の公開をやめて、このHPを続ける意味があるのか、というのはしばらく考えました。このHPを開いた目的は自分の物語を読んでもらうことでした。物書きが作品以外で意見を主張するようになったら終わりだし、自分にとって他者との交流の基本とは話を書き、読むことです。
 その意味では、ダラダラと続けても仕方がないのも事実なのですが、
 自分の物語を読んでもらう可能性を少しでも増やすためには、無いよりはマシかと思うので、今後も続けていきたいと思います。
 ブログが一般化して、毎日ネットを更新する人が出てきた時、ずいぶんと驚き、感心したものですが、最近じゃもう、一日に何十回とささやく人たちが無数にいます。
 なのにすみません、うちはたぶん今後もこのペースです。



2011/05/25
 いやー、いよいよ完成しましたよ。ゲームが。
 本日手元に届きました。
 いま、そのパッケージを眺めながら酒盛りをはじめたところです。

 完成までなんだかんだで五年、かかってしまいました。自分としてはいつのまにそんな時間が? という気分ですが、18、19で買ってくださるユーザーさんが、まだ中学生の頃から開発していたと考えると長いよね(苦笑)。
 楽しかったなぁ、というのが正直な感想です。そりゃもちろんしんどい事は沢山ありましたけれど、それも含めてやっぱり楽しかったです。苦労して山に登ったり、マラソンを走ったりした時と同じような感覚でしょうか。
 自分のゲーム作りに対する姿勢は基本、仕事の合間の趣味なのですが、これだけ時間を費やすとそれなりに感慨も愛着も湧きます。ほんと、面白いよゲーム作り。ゲームを遊んでいるよりずっと波瀾万丈でワクワクできますから、皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。見知らぬ他人が自分好みのゲームを作ってくれるのを待つよりは、自分で作っちまった方が早いとも思いますし。

 もちろん、作ったとはいっても一人で完成させられるわけがありません。っていうか自分は単なる原案・シナリオにすぎないし。
 とはいっても、関係者への個々の謝意は本人に直接伝えれば済むことなので。
 ただ、自由に遊ばせてくれたあかべぇさんにはやっぱり感謝です。

 さて、次になにをするかはまだ何にも考えていないのですが、たぶん、書くことを止めることはないと思います。
 ただ、フルプライスのゲームは一本に五年かかるとすると、二十年で四本しか作れないわけで、企画はやっぱり吟味する必要がありますから、慌てず考えるつもりです。
 とりあえず、軽い企画に参加するか、小説を書くか……大きい仕事の前に、ちょっと違う話を書きたいなぁ、という気分です、今は。まぁ、自分の気分はけっこうコロコロと変わるんですけど。
 夏コミ、スペースをとり忘れていなかったらハーフボイルドの2を出すつもりだったんですけどね。

 あと、今月末発売のBugBugという雑誌に、インタビュー記事がのります。ゲーム内容についてではなく、早狩個人に対してのインタビューです。
 よければ読んでみてください。っていうか買って、誰が欲しがるのか不明なサイン色紙をどなたか回収してください(苦笑)。絶対に希望者居ないってのに、書けっていうんだもの。


2011/03/16
 このような早いタイミングでの更新になるとは考えていませんでした。

 皆様ご承知のとおり、先日、東北地方で大きな地震がありました。
 被害にあわれた皆様方、謹んでお見舞い申し上げます。
 また、震災後の救難活動や原子力発電所事故の対応に取り組んでいる政府・民間関係者、全ての方々にエールを送らせていただきます。他人のあら探しをしている人たちより、実際に事態の対処をしているあなた方のほうが絶対に偉いんです。頑張ってください。応援しています。

 また、自分が現在仕事をしているあかべぇそふとつぅ/しゃんぐりらすまーと様から、義捐金提供の発表がありました。
 正直、心から嬉しいです。今回のような災害時にすばやく行動に移れるブランドで自分は仕事をしていたんだ、というのはなによりの誇りです。
 『恋ではなく』は東北地方が舞台であり、酒田は直接の被災地にはならずにすみましたが、企画提出段階では物語中の映画ロケ地点として、新潟の粟島と宮城県の田代島も同時に検討していました。
 訪れたのはもうかなり以前の話になりますが、石巻へ取材にも行っており、その地域がこのような被害(田代島の現状については、残念ながら調べてもまだわかりませんが)にあわれてしまった、というのはやっぱりショックです。
 ゲームの方は、パッケージ等を安価な物にかえて経費削減するようです。とはいえ、当然それだけで生み出せる金額でもないとおもいますので、今作になにとぞ皆様のご支持をたまわりますよう、お願いいたします。
 なお、ささやかではありますが、私個人でも、義捐金を送らせていただきました。加えて、一定以上のゲーム売り上げがあった場合はご褒美があるとおもうので(ゴメン、契約したのかなり昔のことでもうよく覚えてない(苦笑))、その際には一部を追加寄付させていただきます。

 あとはまぁ、自分にできることをボチボチとしてます。ガソリンは節約して、被災地に送れそうな食料品はできるだけ買わないとか。節電している店を選ぶとか。


2011/02/23
 あけましておめでとうございます……というには、チト遅いですかね(苦笑)。

 ご無沙汰いたしております、皆々様。約一年ぶりのご挨拶になります。もともと更新ペースは遅いのが自慢ですが、これだけ間隔があいたのはさすがに久しぶりですかね。世間じゃツイッターとか、毎日ネットにアクセスする人たちが居るっていうのに。
 昨年後半は公私共に超多忙で……ゲーム原稿の追い込みに加え、プライベートでも幾つか大騒ぎがありました。スペシャルなんてもう、四、五年前の出来事のような気がします。これまた今更ですが、スペースまで遊びにいらしてくださった皆様、本当にありがとうございました。
 こう書いてて気づいたよ……夏コミ、申し込みそこなった。ショックだ。ゲームが終わって久しぶりにマッタリと同人誌を売ろうと思ってたのに。

 ゲームライターとしての仕事は現在、メインのシナリオ作業を終えて細かい修正、および小説なんぞを書いてます。プッシュという雑誌に載せていただいているのですが、群青以来二度目にもかかわらず、やっぱり連載小説というのは難しいです。特に今回は発売前という意味でもプレッシャーがあって……まぁ、書いてるときは正直あんまり感じていないんですが(苦笑)、書き上がってからメールで送る時にもだえてます。
 なお、ゲーム本編の方ですが、皆様からどういう評価が下されるのか、楽しみでもあり怖くもあります。前前作の群青は一部の方からお褒めいただいたのですが、たとえば人が死んだり派手なイベントが起きたりする、起伏の激しい物語ってのは誰にでも面白く書けるわけです。そういう意味では、今作はナルキや群青とは違って、僕夏、潮風系列の地味な話であり、自分の真価を問われる一作になるのかな、と思います。
 もしかしたら、商業作品である以上もっと一般受けしそうな話にすべきなのかもしれませんけど、なんだかんだいって自分には望むままに物語を書くことしかできないし、そういう意味では未だにアマチュアなんだな、と最近つくづく実感します。幸い、それを許してくださるlightやあかべぇさんのような人々と巡り会うことができ、こうして作品を発表できるのは幸運に恵まれたからでしょう。本当に感謝です。
 センスも才能もないのに、物語を書くのが好きだ、というだけで今日まで続けてきたわけですが、今作がダメだったら次の商業作品は無い、という覚悟は毎作あります。自分にはプロとしての自覚はないし、好きに、自由に書かせてもらっている以上、それが最低限の義務だと思いますから。
 ……などと悲壮なことを書いてますが、じつは内容には結構自信あります(笑)。設定が地味であっても要は面白けりゃいいんですよね。
 というわけで『恋ではなく』体験版が公開になりました。本編発売は四月末、GWの最初です。
 ぜひ、遊んでみてください。


2010/03/23
 コミケットスペシャル、お疲れさまでした。

 事後報告になってまいますが、今回、ひさしぶりの即売会参加、それも晴海以来のスペシャルということで、がんばって自家製本の群青本を作ってみました。
 正直、かなり疲れた(苦笑)。もうしばらく製本はしたくない。
 ぎりぎりまでアナウンスできなかったのは、最後まで本当に製本が終わるかどうか自信がなかったからで、土曜日、おそらく自分一人では無理でした(助力感謝)。だって前回の更新時にはまだ最後の工程が残っていたもの。
 本としては板目紙にエンボスシートを張ったハードカバー仕様で(黒・茶・赤の三色です)、無線とじの部分はグルーで直接表紙に留めつけた簡易方式ですが、見返し、しおり紐(これは途中でストックが尽きてしまったので、後半販売した一部の本は省略してます、ゴメンなさい)などはつけているので、上製本にかなり近い仕上がりになっているとおもいます。
 もちろん、糸とじとか丸背とか、上をみればきりがないんだけど、一冊二冊ならともかく、数十冊単位での製本だと、これ以上高度なのはよほど時間がないかぎり自分には無理。ウチではもう一冊『完璧な心臓』という自家製ハードカバーがあるのですが、厚さや内容ではともかく製本では今回のほうが勝っているとおもいます。
 なお、印刷は両面用普通紙に顔料インクジェットなのですが、裏面印刷時にローラーの汚れが幾分浮いているのは仕様ということで勘弁してください。レーザープリンタの両面ユニットつきで刷るという手もあるのですが、紙が反ってしまって全体が歪むんです。なお、両面スーパーファイン対応の用紙があるのも承知していますけど、さすがにコスト的にしんどいのと、紙の厚さの問題で今回は避けました。
 一冊千円という、同人誌としてはかなりの値段ですが、かかった材料費と手間は半端じゃないので許してください。もし乱丁落丁、製本不良等ありましたら御連絡ください。
 ちなみに、中身はパソパラに掲載された小説二本と、オフィシャル通販時のおまけ小説です。パソパラ版だけ、掲載時にページの都合で削った分を元に戻しましたが、製本に気合いが入っているわりには、とくに目新しいものではなくてスミマセンでした。
 なお、無事完売しました。ありがとうございました。

 即売会そのものは、いきなり電車が止まっていたりと、かなり波瀾万丈でした。
 っていうか、昼過ぎまでサークル参加のシール着けてる人しか会場内を歩いていない、ってのはどうよ。上の階は人が多くて暑かったらしいですけど、二階の文芸系はエアコンが効きすぎて極寒でした。
 個人的には、なんていうか、羞恥プレイもあったしね(笑)。
 それでも、久しぶりの即売会を堪能したのは事実です。次は通常のコミケに参加したいなぁ。……冬には出られるだろうか。


2010/03/20
 報告。

 明日のコミケットスペシャルですが、妙な気合いの入った群青本などを出します。妙な、ってところがミソですが。
 
 よかったら遊びに来て。


2010/01/16
 えー、ひさしぶりにちょっとしたイベントに出ます。

 この度、早狩は国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本) UDXオープンカレッジ 同人・インディーゲーム部会第5回研究会(SIG-Indie5)「ノベルゲーム制作実践テクニック -素材制作の技術と制作管理・宣伝のノウハウ-」にて簡単な講演をおこなうことになりました。
 タイトルは『萌と鬱 〜PCゲームライターの一例〜』で約三〇分ほどの講演です。
(念のため断っておきますが、具体的なゲーム内容について話す場ではありません)
 この研究会は主にゲーム開発を志す人、およびゲーム開発の諸問題に関する研究者を対象としたもので、入場は有料です(1500円、終了後の懇親会も参加すると5000円)。
 ゲーム開発に関する法律問題から、制作作業上のコツまで、自分以外にもいろいろな講演があります。来週末と、告知が遅くて申し訳ないのですが、興味のある方はぜひいらしてください。
 詳細は下記
http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=226
 をご覧下さい。

 ……なんか、自分がこんな場所に出かけていって、偉そうに語っていいんだろうかとかなり不安。グダグダになってたら笑ってやってください。


2010/01/01
 新年、あけましておめでとうございます。

 スミマセン、おもいっきり間が空きましたが……今でも一応、物書きを続けています。
 もっとも、昔からここにいらしてくださっている方には、まったく珍しくないペースだと言われてしまいそうですが。このところ、訃報を聞いての更新が多かったので、その意味では更新が少ないのも、悪いことではないかもしれません。
 近況としては……去年からひきつづきエロゲを作っています。これまでお仕事をさせていただいたlightさんとはまた別ブランドです。あかべぇ系列の「しゃんぐりらすまーと」というブランドなのですが……新たなスタッフと一緒に仕事をするのはとても刺激的で楽しいです。
 内容は……まだちょっと内緒ですが、いろいろと実験的な要素を取りいれさせていただいています。好評をいただけるかどうかは……微妙ですが(苦笑)。

 なお、コミケはしばらく欠席していましたが、コミケットスペシャル5、参加します。
 おそらくまったりとした即売会だとおもうので、水戸までいらっしゃれるかたは、ぜひスペース、遊びにいらしてください。茶飲み話でもいたしましょう。


2009/05/27
 作家、栗本薫氏が逝去されました。

 氷室冴子氏逝去の際と異なり、病気を公表されていましたし(氷室氏も公表してらしたかもしれませんが、自分は知らなかったので)、グインサーガ等の後書きでも直接文章を読んでいましたから、ある意味、愕きはないのですが……ショックはやっぱり大きいです。
 なんていうか……予想はしていたけど、想像外だった、みたいな感じです。
 医学的な常識は多少囓っていますけど、それでも……なんとかして欲しかった、というのか偽らざる心境です。

 自分にとって、栗本薫氏はなによりSF作家であり、最初から最後まで第一線に君臨した本当に数少ないクリエーターの一人でした。
 レダ、メディア9の単行本は、今でも書架の一番上の列にあります。
 SFは他の文章表現と比較して、一発屋・遅筆・寡作・兼業作家にとても優しいジャンルだと自分は思っています。その中で、その内容だけでなく創作量という意味でも、栗本氏の存在は別格でした。
 ……あれだけ書けるってのは、変だよ。っていうか異常だよ。
 ご本人もよくこの点については自覚しておられたようで、自分は別格だとよく仰ってました。……平均寿命まで生きてくだされば、最低でもあと100冊は書かれたんじゃないかなぁと思います。グインの200冊完結もまったく夢ではなかった(一時期仰ってた300冊は無理でしょうが)わけで、やっぱり悔しいです。

 また、小説道場は、自分にとって最高の小説指南書でした。
 他にも……ダメだ、書きたいことは尽きないですね。
 常に人の生死についての考察、その意味について思考することを止めない、逃避しない方でした。己の死についてもおそらく、自分などには想像もつかないほど、深く考えていらしたのは間違いないでしょう。
 その方に向かって、贈る言葉は思いつきません。
 なんていうか……悲しいです。


2009/04/23
 温かくなってきましたね。
 なんだか、最近久しぶりの更新が多くて……どんな前ふりから入ればいいのか悩む(苦笑)。

 ええと、そろそろ自分が関わったゲーム『ナルキッソス・3rd』が発売になります。無事マスターアップしたみたいです。
 昨年、ゲスト的に参加した、というゲームは実はこれでした。
 『ナルキッソス』シリーズは、独特の雰囲気のある、サークル「ステージなな」の片岡ともさんが作られている同人ゲームです。とても個性的で面白いのですが、その分……完成されている世界でもあり、お話しをいただいた時は、正直、自分が加わってもいいのかなぁ、と最初はちょっと躊躇しました。
 でも……自由に、なに書いてもいいって、片岡さんが誘ってくださったから(笑)。
 かわいい女の子がでてこなくてもOKですよ、なんていわれてしまったから(爆)。
 すでに自分のゲームの執筆に入っていたのに、つい無理をいって参加させてもらっちゃいました(我が儘をきいていただいたゲーム会社様には絶賛大感謝です)。だって、この業界でBLじゃなくて女の子のいないゲームなんて、よほどの機会でないかぎり書かせてもらえないもの。
 もちろん、それだけが理由じゃないですけどね。生死観とか、医療問題は一応自分のメインテーマの一つでもあるので。個人的に注目していたタイトルに誘われて嬉しかった、というのも参加を決意した理由の一つでした。
 というわけで、ちょっと頑張っちゃいました。
 そう高価でもない同人ゲームなんで、ぜひ買ってください。

 なお物語的には、片岡さんのストーリーと舞台が一緒なだけ、というシェアワールド的な構成になってます。
 これはある意味、他の方々とライターとしての力量を比較される、もの凄く怖い企画ということでもあります。なぜなら普通のゲームであれば、イラストとかシステムとかメーカーの体力とかタイミングとか、様々な要素がからみあい純粋なライター同士の比較は極めて難しいのですが……今回ばかりは、シナリオ以外、すべておなじ土俵で否応なしに評価されてしまうわけですから。自由に書いている以上、いい訳のしようがありませんし。
 だからなんとなく、密かに、道場破りのような決意を抱いて参加した企画でもありました(んなこと気にしてるのはたぶん俺だけでしょうけど)。
 しかしガチの勝負になるなと感じてはいても……好きに書く許しをもらっているのに、わざわざ読者の反応を計算した話なんて考えたくないしね(まぁ、いつも気にしてないけど(笑))。特に生死観となると、嫌がられるだろうなぁ、評価されないだろうなぁと承知で、それでも譲れないものもあるしね。
 ありったけの力で思いのままに話を書いて、誰かとまったくの同条件で比較される。有り体にいって裁判で被告席に座ったような気分です。判決を待つのが怖くて仕方がありません。
 そういった様々な意味で、リスクは大きくて、もしかしたらボロクソに言われるかもしれないけど……どうせ自分にできることは、書きたい話を書きたいように書く。それしかないので。
 批評、批判、よろこんでお待ちしています。

 あと、最後に滅茶苦茶時事ネタを一つだけ……褒められた話じゃないけど、酔ってマッパになるくらい許してやってもいいんじゃないかなぁ。ストレス、半端じゃない仕事してるんだから。
 なんかこう、個人的には好感をもってしまったりもしました。これからも世間に負けずに頑張てほしいです。


2009/02/02
 皆様、新年あけましておめでとうございます。
 代わりばえのない挨拶で恐縮ですが、本年もよろしくお願いいたします。

 昨年は……どういう年だったのかなぁ。ゲームのノベライズに初のラノベが出版されたりと、決して悪い年ではなかったのですが(というか過去にないほどよかった)個人的にはあまりイベントが多くなく、良くも悪くも起伏の少ない淡々とした年だったように思います。
 今年は……いろいろと波瀾万丈な年になる予定です(あくまで予定)。

 ……というわけで、
 実は↑までは元旦に書いたんだよね(苦笑)。バタバタしているうちに、なぜか二月になっていて……大慌てで更新です。
 えー、早狩は相変わらず地味にゲームのシナリオを書いてます。去年は随分取材旅行をしたので、今年はあまり出あるかずに作業のペースを……といいつつ、先日はフランス・イタリアに行ってました(これはゲームの仕事とは関係なし)。
 自分は基本的にこれみよがしな観光地は嫌いなのですが、それでもやっぱりベニスはよかった。これまで旅行してきた中でも別格というかんじでした。
 またぜひ行きたいです。

 とりあえず、あんまりにも簡単な近況報告ですが……一応、まだ往生際わるく書いてるよ、って報告でした。



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